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動き回る翻訳者の運命的な(!)出会いを紹介します

最後のペンケース

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娘の初のバイト代で、ペンケースを買ってもらった。

今のペンケースは韓国の民芸品で、小学校のバザーで娘が買ってくれたものだ。母が中国語をやっているから中国っぽいと思って買ってくれたんだそうだ。その頃は、今のようにK-POPにのめり込むとは本人も私も想像だにせず、彼女は中国と韓国の区別もつかなかったのだ。

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布なので、数年使って毛羽立ってしまったし、最近カバンの中身のスリム化を図っているので、さらにコンパクトなものが欲しくなっていたので、「初のバイト代で何を買ってほしい?」と言われてペンケースを所望した。

 直近のペンケースの、その前のペンケースはもう歴史物。高校1年の頃、地元神戸三宮のセンタープラザの角っこにあったナガサワ文具センターで買ったこげ茶の革のケースだ。断続的に30年ぐらい使った。

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その他、中検・HSKなど中国語の試験の時などは、鉛筆やシャーペンがたくさん入る、娘のお下がりを使っている。これを使う理由には、老化で学習力が落ちているので現役の学生にあやかろうという気持ちがないではない。

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この度の買い物は、娘と一緒に新宿に行ったら、紀伊国屋のビルの革屋さんにちょうど色も形もいいのが売っていてラッキーだった。最近はほしいものがなかなか売っていなくて、ネットショッピングに頼ることが多いが、見て確かめたいものを探すのは困る。それに、娘と予定を合わせてどこかに行くというのもなかなか大変なのだ。

新しいペンケースをもし今後30年使ったら、確実に私の現役生活も終末を迎えるであろう。それまで失くすことのないように中にマジックで名前を書いておきたい気分である。娘よ、ありがとう。